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YA1用非安定化電源の平滑回路 その2

YA1用非安定化電源の平滑回路のつづきです。

前回のシミュレーションによりYA1電源の平滑回路はΠ型で行くことにしましたが、ケミコンを使うと位相特性に問題があるようです。かと言ってケミコンレスの電源は現実的に難しいです。仮に、ケミコンを沢山並列接続することでESRをある程度下げられたとしても、実際にインピーダンス特性を測定するとコンデンサ固有の特性を引きずっていることがわかります。

ということで、アンプの増幅回路からみた場合、電源の位相特性が本当に影響するのかどうかを簡単な回路で見てみました。またまたシミュレーションだよ。(爆)

結果は、色々とシミュレーションしたところ、基本的な増幅回路のうち、コレクタ接地(エミッタフォロワ)やベース接地回路はあまり電源に引きずられないようです。問題になるのはエミッタ接地回路でした。ちなみに、THDを改善するような回路にせずに、基本的な回路にDC電源を入力しただけの出力特性を示します。

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2つのチョークコイルとケミコンとで平滑回路を構成したときの出力特性を示しています。

全体的にインピーダンスが高いです。実際にはコンデンサの等価回路を考えるとESLも問題になるけど、アンプだから低周波側を見ているのでこのまま突き進みます。(爆)

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Π型平滑回路なので、チョークの影響もあるでしょう。チョークを入れ替えてみました。出力が低い増幅回路から見た場合、チョークのインダクタンスも考慮する必要があるようです。

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最初の出力特性のトランジスタにもどしてコレクタ側のケミコンの容量を大きくしてみました。最近のケミコンのESRよりも高い値のものでシミュレーションしていますが、位相特性は改善します。

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リプルを減らすために、ほかのケミコンの容量も増やしてみると、位相特性はさらに改善します。このとき、コレクタ側で100uF程度の容量のフイルムコンデンサに入れ替えると、それ自体のESRが低くても容量が小さいためかえって影響が大きくなるようです。

ということで、エミッタ接地回路は出力インピーダンスが高く、周波数特性が悪くなりやすいので、このような増幅回路が含まれると電源の位相特性がとくに問題になるかもです。一般的なアンプの場合は複数段の増幅回路とともに帰還をかけるので、その回路で検討する必要があるのかな。(悩)

そこで、YA1の話にもどります。結局、このアンプの中身の回路がわからないのでなんとも言えませんな。(爆)

なんとも言えないけど、おそらく上記のような平滑回路でも問題ないと期待します。(爆爆)

もうこれ以上は、実際にYA1の周波数特性を測定したり、試聴で追い込んでいかないとどうにもなりませんなぁ。

な~んもしない、な~んも知らないほうが幸せだったりして(呆)
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コメント

YA-1

とても興味深いですね。私も電源の位相特性をシミュレートしながら電源を作っています。
YA-1の中身ですが、LINE入力にカップリングコンデンサが付いていますので、DAC出力にDCがなければ、カップリングを取っ払うと音質向上します。アンプICの電源まわりにはケミコンがいくつかありますのでケミコンによる位相特性が影響するかもしれません。またYA-1のアンプICはTOSHIBAのTA7250BPが使われていますね。TA7250BPのデータシートをみるとフィードバックが掛かっています。
私はYA-1よりさらなる音質向上を目指して無帰還アンプに着手しました。

YA1

お久しぶりです。YA1はパワーアンプICが使われているんですね。単電源だし、カーステレオ用とお聞きして納得です。なかなかYA1の封印を解く勇気がありません。まぁYoshii9 Ⅱが出ましたのでいろいろ弄ってもよいのかもしれませんね。そのICの内部回路はわかりませんが、普通は初段等にエミッタ接地を使っているんじゃないでしょうか。エミッタ接地に負帰還をかけると位相特性はよくなりますね。お作りになられている無帰還アンプは真空管でしょうか?いいですね!

YA1

ICののブロック図の中身がどういう回路になっているか分かりませんが、入力をバッファで受けて、そのバッファがプラマイ信号を作ってAMPに渡して、その出力をオーバーオールの負帰還でアンプブロックに戻しているようです。アンプブロックはオペアンプに似た図ですね。
Yoshii9 MK2のYA2も気になります。

いま14GW8という真空管でアンプを作っています。まだノーマル部品でケミコン使ってて全然追い込んでいませんが、音の立ち上がりの速さ、奥行きと立体感、開放感、伸びと余韻と潤いが素晴らしいです(^ ^)

http://pdf1.alldatasheet.jp/datasheet-pdf/view/31261/TOSHIBA/TA7250BP/+21373UPLRhpDDdXGDvDYla+/datasheet.pdf

YA1

skyさん、YA1のご説明有難うございます。YA1の位相特性を測定しました。YA2にバトンタッチしたし、旧製品なのでのちほどアップします。

14GW8ということはPCL86ですね。ECL86のヒータ電圧が高いタイプですね。私もいつかプッシュプルで作りたいと思っています。ヒータを直流駆動にしてみたいです。

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